「会社員だから農業は無理。」そう思っていた私が続けられた理由
2026/07/21
「農業は、仕事を辞めた人がやるもの。」
以前の私は、本気でそう思っていました。
平日は朝から夕方まで会社で働き、帰宅すれば子どもの世話や家事があります。
休日も家族との時間を大切にしたい。
そんな生活の中で「農業もやろう」と考えること自体が無理だと思っていたのです。
それでも、実家へ帰るたびに気になっていたのが、少しずつ手入れが追いつかなくなっていく田んぼでした。
父や母も年齢を重ね「いつまで続けられるだろう」という不安を口にするようになっていました。
「自分が何とかしたい」
そう思う気持ちはあっても、一歩を踏み出せずにいました。
完璧を目指さないことが続けるコツだった
農業を始めるなら、毎週畑へ行かなければいけない。
全部の作業を覚えなければいけない。
そんな思い込みがありました。でも実際は違いました。
・田植えだけ手伝う。
・草刈りだけ参加する。
・収穫の時だけ帰省する。
できることを少しずつ増やしていくだけでも、親にとっては大きな助けになります。
農業は100点を目指さなくてもいいのです。続けることの方が、ずっと大切でした。
一人で頑張ろうとしない
農業を続けられたもう一つの理由は、「一人で抱え込まなかったこと」です。
分からないことは親に聞く。
近所の農家さんに教えてもらう。
必要な機械は地域の農機店に相談する。
地域には、困った時に力を貸してくれる人がいます。
すべてを自分だけで解決しようとしなくてもいい。
そう考えられるようになってから、気持ちがずっと楽になりました。
農機も最初から全部そろえる必要はない
「農業を始めるなら農機を買わなければ。」
そう思っていましたが、実際には毎日使うわけではありません。
年に数回しか使わない機械もあります。
だからこそ必要な時だけ利用したり、地域の農機店に相談したりしながら、自分の生活に合った方法を選ぶこともできます。
最初から大きな投資をしなくても、農業を始める方法はあるのです。
子どもに見せたい景色がある
休日に子どもと一緒に実家へ帰り、泥だらけになりながら田んぼを歩く。
祖父母と笑いながら収穫した野菜を食べる。そんな時間は、都会ではなかなか経験できません。
農業を続けることは、お米を作ることだけではなく、家族の思い出をつくることでもあると感じています。
「できる範囲」で続ければいい
会社員だから農業は無理。
そう思っていた私でも、少しずつ関わることで続けることができました。
大切なのは「全部やる」ことではありません。
今の生活を大切にしながら、できる範囲で農業に関わることです。
その積み重ねが、実家の農業を守り、地域の風景を未来へつないでいきます。
もし今、「自分には難しい」と感じているなら、まずは一日だけ、週末だけでも実家へ帰ってみてください。
その小さな一歩が、未来の大きな安心につながるかもしれません。

